公約その1 県政調査費の全面公開|公約その2 小児救急の復活|公約その3 「1%条例」で税金の使い道を変える
公約その2 小児救急の復活
7日中6日が休み!? 夜に子供をどの病院へ連れて行けば・・・
今、この街には、深夜に体調を崩した子供を連れて駆け込める病院がありません。
昨年4月から24時間体制の小児救急(2次)がなくなりました。春日部市立病院の常勤医師4人が、開業などを理由に退職されたためです。(小児科は一時休止後、08年2月より外来のみ復活)
その結果、月曜日のみ岩槻の丸山病院が担当をしていますが、火曜から日曜までの市立病院が行っていた分がそっくり欠番となり、この地区の小児救急は、7日中6日が休業となっております。これは埼玉県内でも最低の水準です。
小児科医が次々と去ってしまう原因の一つは、市立病院のような2次救急病院に勤める医師に、過度に負担が集中し、耐え切れなくなってしまうためです。
図のように埼玉県内の小児救急は3段階に分かれています。春日部市内の場合、最初に子供たちを受け入れるのは、各医師会の協力で開業医が輪番で行う初期(1次)救急で、市立病院内の健診センターで行われています。そこで怪我(病気)が重いと診断された子供たちが、2次救急へ搬送されます。
1次救急は地域の医師会にお願いし、春日部市を例にとれば、通常の診療時間が終了した後、午後7時30分から午後10時30分までの3時間、市立病院内で開業医が輪番で行っています。平成17年度にこの1次救急を利用した患者は1492名に上りました。このうち2次救急に搬送された患者は、意外に少なく48名です。
ただし、1次救急が閉まる午後10時30分以降には、状況が一変いたします。怪我の程度や病気の程度によらず、軽傷の子供たちまで全て2次救急に集まることになります。平成17年に春日部市立病院の2次救急を利用した患者は1601名。救急車で運ばれてくる患者の手術をしながら、次々と来る軽症患者の対応もする、当直医師はまさに不眠不休の働きを求められます。少ない人数の勤務医で2次救急をまわすうちに、医師自身がすり減ってしまい、耐え切れなくなってしまうのは当然の帰結です。
『#8000番』 小児電話相談の深夜延長を!
考えられる解決策は2つ、
1.小児救急に携わる医師の層を厚くする
2.患者の二次救急機関への集中を緩和する
の2点です。
以下は私が県議会で行った具体的な提案です。
1. 市立病院などの小児救急に地元の開業医の協力をあおぐこと。
小児科医不足の解消のため、地域の内科医の方に小児科研修を受講してもらう制度を充実する。
救急医療に参加する医師の裾野を広げることが必要です。
2. 患者さんにできる限り昼間のうちに受診してもらうよう勧めること。
保育園・幼稚園・小学校を通じて、小児救急医療の窮状を訴え、風邪や発熱で早退するお子さんの保護者には、できる限り診療時間内に病院へ行くよう一言勧めてもらう。
3. 『#8000番』小児電話相談を深夜延長すること。
夜間にお子さんが急に体調が悪くなったときに、『#8000番』に電話すると、小児科の経験のある看護師、医師に相談のってもらえるという制度です。
患者さんの集中緩和策の1つですが、残念ながら、この『#8000番』は現在、夜11時までしか行われておりません。夜10時半までは、たとえば春日部市でも、1次救急の平日夜間診療部など駆け込める場所があります。より重要なのは、1次救急も全くなくなり近所に電話もできない、深夜にこそ『#8000番』が必要ではないでしょうか。
県の24時間体制の救急医療情報システムと連動させるなど知恵をしぼって、『#8000番』を深夜まで延長し、軽傷患者が最初に問い合わせをする受け皿としたいと提案しました。
4. 埼玉県の小児救急ハザードマップを作成すること。
「地域内の他の医師や利用者に危機感が共有されていない」これは小児救急の現場の医師にお話を伺うと、皆さんが共通して指摘する点です。
「第5次埼玉県地域保健医療計画」策定に当たり、全県で危険度が高い医療圏が分かるような、小児救急のハザードマップをつくり公表することで、地域の医師や住民に自分の住んでいる地域の危機的現状を目に見えるデータで知らせることを秋の定例会で訴えました。
知事は、各病院の受入患者数実績、集中度等の報告データをまとめて、第2次救急医療圏ごとにどのくらい医師数が必要なのかという、試算を図にあてはめ、不足地域を明らかにすることを確約してくれました。
小児救急崩壊の抜本的な解決策の一つは、勤務医と開業医の待遇格差の改善です。
勤務医は日中診療→夜の当直(患者さんの対応に追われ一睡もできず)→翌日日中勤務と、36時間連続勤務が当たり前のハードワークです。しかし給料は開業医に比べはるかに安いのです。(夜の勤務も夜勤ではなく当直扱い)
診療報酬や医師の身分制の是正などを厚生労働省へ働きかけていく必要があります。

報告:ニュース930で取り上げられました
10月3日(一般質問当日)のニュース930(テレ玉)では森岡の質問を取り上げ、#8000番の利用実態が明らかにされたこと、時間拡大を訴えたことなどを報じました。





